肩こりは主に疲れやストレスで筋肉が緊張し、血液の流れが悪くなって起こります。
漢方では、生命を維持するためのエネルギーである気の活動がストレスなどによって停滞し、気の流れが滞る「気滞(きたい)」が起こると考えます。
すると血流も悪化して「お血」の状態になりつらい肩こりの症状が現れるのです。
漢方から見た肩こり・腰痛・関節の痛み
腰痛は、肩こりと同じ「お血」や「腎虚(じんきょ)」「冷え」の3つが考えられます。
特に「腰は腎の府」と言われ、腎との関係が深いと考えられています。
老化や過労、不規則な生活などが原因で腎の精気が不足すると、慢性的な腰痛を引き起こすので、腎を高めてつらい腰痛から解放されましょう。
関節痛は炎症を起こしている関節部分を冷やして、体全体を温めると調子が良くなることが多いため、両方の作用をもつ漢方薬を使います。
養生のアドバイス
肩こり対策は、疲労を早めに回復することです。
ストレスを溜めこまず、休養をしっかりととってください。
ぬるめのお風呂でしっかり体を温めることも大切です。
「陳皮(みかんの皮を干したもの)」を湯船に入れるとさらに効果があります。
また、消化吸収の良い糖質食品や体を温めて血行を良くする食品が効果的です。
しょうが、にんにく、とうがらし、菊花、長ねぎ、くこの実、黒砂糖や黒ごまがよいでしょう。
腰痛には、「くこの実」や「杜仲」がおすすめです。
過労からくる腰痛には、血液中にたまった老廃物を中和する梅が有効です。
スポーツなどによる腰痛には、「くちなしの実」が効果的です。
関節痛には、むくみが見られる場合は、利尿作用のある、あずきなどがおすすめです。
また、カリウムを含む食品には、余分なナトリウムを水分とともに排出する作用があるので、緑黄色野菜やかんきつ類のくだもの、いも類や牛乳、チーズなどを摂取してください。
※養生のアドバイスは体質や症状によって変わります。詳しくは森田草楽堂薬局までお気軽にご相談ください。
肩こり・腰痛・関節の痛みにおすすめの漢方薬
■肩こりがつらい人
・葛根湯(かっこんとう))
・冠脉通塞丸(かんみゃくつうそくがん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
・二陳湯(にちんとう)
■腰痛がつらい人
・独活寄生湯(どっかつきせいとう)
・冠心調血飲 (かんじんちょうけついん)
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
・鹿茸大補湯(ろくじょうだいほとう)
・杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
■関節痛がつらい人
・独活寄生湯(どっかつきせいとう)
・麻杏ヨク甘湯 ( まきょうよくかんとう )
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
肩こり・腰痛・関節の痛みにおすすめの健康食品
・ケアマックスG
ご予算
・15日分で約4,000~9,000円
※漢方薬や健康食品は体質や症状によって変わります。詳しくは森田草楽堂薬局までお気軽にご相談ください。
※漢方薬や健康食品はお客さまのご予算・ご要望に応じて選ぶことができます。また、処方は数日単位でお出しすることができます。